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introduction

建築や都市環境に関する意匠論的な研究および設計が奥山研究室の中心的な活動内容です。設計と研究を並行しておこなうには,自分の意見を積極的に提案していく姿勢と,プロジェクトチームとしての展望を見据える洞察力が必要となります。幾つかの設計プロジェクトと研究活動がつねに混在している奥山研究室の活動は,大学院生や研究生を主体とした構成メンバー各自の空間的かつ社会的な構想力が支えています。

・建築家の言説に関する研究

現代日本の建築家の言説(雑誌などの出版物として発行されたテキスト)を,住宅設計論やアナロジー表現といった幾つかのテーマに沿って分析していく。この研究の背景には,建築家の言葉による表明(言説活動)が,現実の空間設計と同様に,これからの建築デザインの分野において不可欠であるという思考がベースにある。

・空間のかたちに関する研究

建物の立面や平面のかたちではなく,三次元的な拡がりである空間自体のかたちを意匠論的視点から捉えていく試み。内部空間と外部空間(建物に限定した場合は外形)の同質性を基本とした近代的思考を相対化し,建物全体から切り取られた部分空間それ自体の自律的な性格を見出すことが,これからの空間デザインにとって重要であるという思考がベースにある。

・都市の立面に関する研究

高度に発達した都市の中心部においては,ひとつひとつの建物ファサードのデザインが異なれば異なるほど,逆説的に建物単体としての単位を見分けることが困難になる現象を記号論的に捉えようとする試み。デザインすることは分節することであり,分節することは建物の全体性を崩壊させるという仮説が研究のベースにある。

・メディアを題材とした建築・都市のイメージに関する研究

私たちの身の回りのメディアを分析することで,建築・都市に対するイメージを形成する意味のフレーム(枠組み)を捉えようとする試み。私たちの抱く建築・都市に対するイメージの形成には,言語をはじめとしたあらゆるメディアの存在が不可欠であり,こうしたメディアを通して現代における建築・都市をとりまく社会的枠組みを読み解こうとする姿勢が研究のベースにある。

その他には、建築家の図面やスケッチを題材とした建築の表現形式に関する研究などを行っています。